気付いてみれば彼女は私を愛してくれているというより、私に愛される教養高き自分を愛しているようだったから。
愛とはすべてそのように、つまるところ自己愛に帰着するものなのかもしれないが。
ここはまるで原罪以前のエデンの園だ。とすれば、私はアダムであり、この物言わぬ少女こそイヴだ。
ああ、どうして気づかずにいられたのだろう。彼女たちは全てあのパレルモの少女の面影を宿していたのではなかったか。
彼女の名はフローラ。彼女が私を連れにきた。
おもろかった。ゲーテの話。創作だけどね。
ゲーテは良く知らんけど。
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